魚の話 (6/11/2008)

先日緑の木々に囲まれたきれいな池の公園に行った。
そして、その美しさに見とれていた。
噴水の水の音に心が洗われる気がした。
この池の側にいるだけで、幸せな気分になった。

そうやって感動している時、ふと水際でぴちゃぴちゃと何かが動いて音を立てた。
私は“あれ、何だろう”と思って近づいたら、何と魚だった。
驚いた事にその魚は、ビニール袋の中にすっぽりと入ってしまって、
そこから出ようともがいていた。
しばらくして、出る方法が見つからないので、あきらめたように静かになり、
ただ水の中に浮かんでいた。

私はこの魚が、まるで今の自分の状態を表しているような気がした。
実際この物質界は、自分の考えていることや、感じていることが、
そのまま映しだされるから、今の自分がおかれた状態が、
“自由になれない”と思い込んでいて、
その状態を、この魚が見せてくれているんだなと思った。

むろん本当は自分は自由であり、何があっても大丈夫であるということが真実であり、
そのことを分かっているのだが、自我の部分が、この幻想の世界を信じこんでいて、
今の状態を経験しているのだった。
その魚を見て、今の自分のことをいろいろと考えた。

私は、最近いろいろな魂と話することを練習しているので、
その魚の魂に話しかけることにした。
“大丈夫だよ。自由になれるよ。”と心の中で話しかけた。
そして何としても、その魚を救ってあげようと決心した。

近くに木の枝が落ちているのが見つかったので、
それを使って、その魚の入ったビニール袋を、
岸の方にもってくるように何度かやってみたが、
魚は驚いてばたばたし、その度に岸から遠ざかり、
やがて、木の枝も届かなくなってしまった。

私は、神様と天使たちに祈り、その魚を救ってくれるように頼んだ。
そしてその魚に向かって、“こっちへおいで。助けてあげるから。”と何度も話しかけた。
しばらくまっても、近くに寄ってこないので、
ふとあきらめないとならないような気になってきた。
それでも天に祈って、すべてを天にゆだねることにした。

そんな時、ふと頭の中に、こんな考えが浮かんだ。
この魚も、私もひとつのエネルギーであり、
ひとつとしてつながっているという真実。
私はこの魚であるということ。
それで、私が“自分は今この瞬間に自由である”ということを信じることができれば、
この魚も自由になれるはずだと。

そこで、焦点をおくのを、その魚ではなく、
自分の心の中の状態におくことにした。
そして、何度も何度も心の中で、
“私は今すでに自由である”と繰り返し、それを信じることにした。
その言葉を繰り返しながら、その魚が入ったビニール袋を眺めていた。

そしたら、不思議なことに、そのビニール袋が、少しずつ岸の方に漂ってきた。
そして木の枝が届くぐらいの距離になった。
私は心をはずませて、“できる!”と自分にいいきかせ、
木の枝で、その袋を自分の方に引っ張った。その途端、魚はパッ!と袋からとびだし、
あっという間に見えなくなった。

私は、“やった!!”と思った。
心の中にたまっていたものが解放されて、自分が自由になった気がした。
すごい開放感だった。

この魚が私の癒しを助けてくれたことに感謝。
私がすでに自由であることを、教えてくれたこの魚に感謝。

さあ、勇気を出して前に進もう!

愛をこめて  

ちわ